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ニュースリリース | 日本格付研究所 JCR 16d0229 4

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16- D- 0229 201 6 年 6 月 2 2 日

民鉄大手各社の 16/ 3 期決算の

注目点

民鉄大手各社※ の16/ 3 期決算および 17/ 3 期業績予想を踏まえ、株式会社日本格付研究所(J C R)の現況 に関する認識と格付上の注目点を整理した。

※ 東武鉄道、相鉄ホールディングス、東京急行電鉄、京浜急行電鉄、小田急電鉄、京王電鉄、京成電鉄、 西武ホールディングス(以上、東日本エリア)、西日本鉄道、近鉄グループホールディングス、阪急 阪神ホールディングス、南海電気鉄道、京阪ホールディングス、名古屋鉄道(以上、西日本エリア)

1. 業界動向

J C R 格付先の民鉄大手 14 社合計の 16/ 3 期鉄道輸送人員数は 75 億 442 万人(前期比 2. 6%増)となった。 定期輸送人員は同2.4%増、定期外輸送人員は同 2. 8%増となり、良好な雇用環境に加え、インバウンドを含 む定期外利用者が増加している。地域別では東日本エリアでは定期同 2. 6%増、定期外同 2. 4%増、合計同 2. 5%増、西日本エリアでは定期同 2.0%増、定期外同3.5%増、合計同 2.7%増となった。定期については雇 用環境がより良好な東日本エリアの民鉄のほうが、定期外ではインバウンド増加の影響などをより強く受け ている西日本エリアの民鉄のほうが、総じて伸び率が大きかった様子がうかがえる。

17/ 3 期鉄道輸送人員は、予想を開示している11 社ベースで16/ 3 期比 1. 1%増、定期同1. 4%増、定期外 同 0. 6%増の予想である。定期については当初 17 年 4 月に予定されていた消費税増税に伴う駆け込み需要が 織り込まれているため、実質的な予想増加率は 1%未満と見られる。また定期外についても曜日配列の悪化 などにより前期比横ばい程度の予想となっている。

2. 決算動向

16/ 3期民鉄大手 14社合計の営業収入は 7 兆 3, 590億円(前期比 1. 1%増)、営業利益は 6, 778 億円(同 13. 1%増)となった。セグメント別にみると、運輸事業営業利益は 3, 132 億円(同 18. 0%増)、関連事業(運 輸事業以外セグメント)営業利益は 3, 660 億円(同 8.3%増)である(※ セグメント別利益は内部取引等考 慮前)。運輸業では、鉄道輸送人員が堅調に推移したことに加え動力費の減少などが増益に寄与した。関連 事業では、インバウンドの増加などによりホテル事業において客室稼働率、客室単価ともに上昇したことな どが主因である。地域別にみると、東日本エリアの民鉄合計営業利益は 3, 707 億円(同 10. 8%増)、西日本 エリアの民鉄合計営業利益は 3, 071億円(同 16.1%増)となった。インバウンドの収益貢献が大きかったと 見られる西日本エリアで増益率が大きくなっている。これに伴い、14社合計の E BIT DA は 1 兆 2, 240 億円 (同 7.7%増)となり、E BIT DA マージンは 15/ 3 期 15. 6%から 16/ 3 期 16.6%へ改善した。

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3. 決算に

格付上の

注目点

14 社合計 17/ 3 期営業収益は 7 兆 5, 409 億円(前期比 2. 5%増)、営業利益は 6, 307 億円(同 6. 9%減)の予 想である。セグメント別では運輸事業営業利益 2, 941 億円(同 6.1%減)、関連事業営業利益 3, 357 億円(同 8. 3%減)となっている。運輸業では鉄道輸送人員の伸びが鈍化する見通しであることに加え、マイナス金利 に伴う退職給付費用の増加や修繕費の積み増しなどを織り込んでいる会社が多い。関連事業では、不動産賃 貸事業がキャッシュフローを下支えする構図に変化は見られず、また高水準で推移しているインバウンドの 寄与などによりホテル事業セグメントを中心に引き続き堅調な業績推移が見込まれている。一方で、不動産 分譲事業の減少や建築コストの上昇による採算悪化、および大規模プロジェクトの進捗に伴う費用増などが 収益予想に反映されている。インバウンドについては大幅な増加は見込みにくいものの、引き続き高水準で 推移すると見ている会社が多い。このため、西日本エリアの民鉄を中心に引き続きインバウンドの取り込み を積極的に推進する傾向が見られる。なお、足元の訪日外国人数は 4 月が前年同月比 18. 0%増、5 月が同 15. 3%増であり、引き続き増加基調にある。

財務面では引き続き積極的な設備投資を計画している会社が多い。このため、有利子負債の見通しを公表 している 7 社合計の 17/ 3 期末有利子負債残高は前期比横ばいとなっている。

16/ 3期および17/ 3期を初年度とする中期経営計画をスタートさせた民鉄が多く見られる。これらの中計 に共通しているのは、当該期間を将来の収益基盤の多角化を目指した先行投資時期と位置付け、維持更新投 資に加えて成長投資枠を設定し設備投資を積極化している点である。このため計画最終年度に向けて有利子 負債の増加を見込む会社も多い。成長投資枠は宿泊特化型ホテルおよび不動産賃貸物件の取得などに向けら れる計画であり、将来的に安定性が高いキャッシュフローの上乗せが見込まれる。中計初年度を終えた会社 は概ね計画に沿った投資を実施できた模様だが、不動産価格の上昇などにより今後物件の取得などが計画通 りに進まなくなる可能性もある。J C R では、投資を積極化している会社については、引き続きその進捗およ び中計期間中の財務内容を確認していくとともに、大規模プロジェクトを進めている会社については、テナ ントリーシングを含む計画の進捗と財務への影響に注目していく方針である。

(担当)上村 暁生・加藤 直樹

(図表)民鉄大手 14 社の連結業績の推移 (単位:億円、倍、%)

14 社合計 東日本エリア計 西日本エリア計

前期比 前期比 前期比

営業収益 14/ 3 期 72, 661 6. 2 38, 711 1. 5 33, 950 12. 2

15/ 3 期 72, 765 0. 1 38, 780 0. 2 33, 985 0. 1

16/ 3 期 73, 590 1. 1 39, 428 1. 7 34, 162 0. 5

17/ 3E 75, 409 2. 5 40, 201 2. 0 35, 208 3. 1

営業利益 14/ 3 期 5, 719 11. 3 3, 199 12. 9 2, 520 9. 3

15/ 3 期 5, 992 4. 8 3, 346 4. 6 2, 645 5. 0

16/ 3 期 6, 778 13. 1 3, 707 10. 8 3, 071 16. 1

17/ 3E 6, 307 - 6. 9 3, 628 - 2. 1 2, 679 - 12. 8

経常利益 14/ 3 期 5, 214 17. 1 3, 011 17. 7 2, 203 16. 3

15/ 3 期 5, 526 6. 0 3, 114 3. 4 2, 412 9. 5

16/ 3 期 6, 358 15. 1 3, 476 11. 6 2, 881 19. 5

17/ 3E 5, 881 - 7. 5 3, 427 - 1. 4 2, 454 - 14. 8

当期利益 14/ 3 期 3, 145 20. 9 1, 933 20. 8 1, 212 21. 0

15/ 3 期 3, 472 10. 4 2, 017 4. 4 1, 456 20. 1

16/ 3 期 4, 020 15. 8 2, 284 13. 2 1, 737 19. 3

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14 社合計 東日本エリア計 西日本エリア計

前期比 前期比 前期比

EBI TDA 14/ 3 期 11, 094 9. 0 6, 468 11. 7 4, 626 5. 3

15/ 3 期 11, 368 2. 5 6, 572 1. 6 4, 795 3. 7

16/ 3 期 12, 240 7. 7 6, 979 6. 2 5, 261 9. 7

有利子負債 14/ 3 期 86, 866 - 3. 9 49, 649 - 2. 0 37, 217 - 6. 4

15/ 3 期 84, 708 - 2. 5 48, 404 - 2. 5 36, 304 - 2. 5

16/ 3 期 84, 032 - 0. 8 48, 457 0. 1 35, 575 - 2. 0

EBI TDA マージン 14/ 3 期 15. 3 16. 7 13. 6

15/ 3 期 15. 6 16. 9 14. 1

16/ 3 期 16. 6 17. 7 15. 4

DER 14/ 3 期 2. 3 2. 3 2. 4

15/ 3 期 2. 0 1. 9 2. 0

16/ 3 期 1. 9 1. 9 1. 9

有利子負債 14/ 3 期 7. 8 7. 7 8. 0

/ EBI TDA 倍率 15/ 3 期 7. 5 7. 4 7. 6

16/ 3 期 6. 9 6. 9 6. 8

(出所:各社決算資料より J C R 作成)

(注)有利子負債、DE R、有利子負債/ E BIT DA 倍率の 16/ 3 期数値は一部 J C R 推定

【参考】

発行体:東武鉄道株式会社

長期発行体格付:A - 見通し:ポジティブ

発行体:相鉄ホールディングス株式会社

長期発行体格付:A - 見通し:安定的

発行体:東京急行電鉄株式会社

長期発行体格付:A A - 見通し:安定的

発行体:京浜急行電鉄株式会社

長期発行体格付:A + 見通し:安定的

発行体:小田急電鉄株式会社

長期発行体格付:A A - 見通し:安定的

発行体:京王電鉄株式会社

長期発行体格付:A A 見通し:安定的

発行体:京成電鉄株式会社

長期発行体格付:A 見通し:安定的

発行体:株式会社西武ホールディングス

長期発行体格付:BBB+ 見通し:ポジティブ

発行体:西日本鉄道株式会社

長期発行体格付:A + 見通し:安定的

発行体:近鉄グループホールディングス株式会社

長期発行体格付:BBB+ 見通し:安定的

発行体:阪急阪神ホールディングス株式会社

長期発行体格付:A + 見通し:安定的

発行体:南海電気鉄道株式会社

長期発行体格付:BBB+ 見通し:ポジティブ

発行体:京阪ホールディングス株式会社

長期発行体格付:A - 見通し:ポジティブ

発行体:名古屋鉄道株式会社

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■留意事項

本文書に記載された情報は、J C Rが、発行体および正確で信頼すべき情報源から入手したものです。ただし、当該情報には、人為的、機械的、また

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■NR S R O 登録状況

J C R は、米国証券取引委員会の定める NRSRO(Nationally Recognized Statistical Rating O rganization)の 5 つの信用格付クラスのうち、以下の 4 クラ

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■ 本件に関するお問い合わせ先

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